「翻訳の仕事を始めたいから資格でスキルの証明をしたい」
「翻訳を未経験から始めるならどの資格が有効?」
翻訳の仕事を未経験から始めるうえで、とりあえず資格によってアピールしたいというケースは多いと思います。
実際、翻訳のトライアル等の募集では英語の資格に関して条件を課しているケースもよくあります。
ただ、結局どの資格を取っておけばいいの?と疑問に感じている人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、翻訳の仕事をする上でおすすめの資格について紹介していきます。
翻訳の仕事をする上でおすすめの資格
本章では、翻訳の仕事をする上でおすすめの資格を紹介していきます。
TOEIC
TOEICは翻訳の求人や案件で応募条件の1つとなっていることが多い資格の1つです。
求められる点数としては、求人・案件によってさまざまですが、900点以上ならたいていの書類選考は通るでしょうし、800点程度でもOKとしている求人・案件も多いです。
点数が高くなくても、応募者の経歴やスキルも考慮されて採用されることもありますから、TOEICで高得点が取れてなくても応募をあきらめないようにしましょう。
TOEIC自体はマークシートの試験であり、翻訳に必要なスキルを十分に測れるものではありません。TOEICで高得点を取れたからといってすぐ翻訳の仕事ができるわけではないので、TOEICの点数を上げるだけでなく、同時並行で翻訳の勉強を進めることが大事です。
英検
英検は、TOEICに次いで翻訳の求人・案件で応募条件となっていることが多い資格です。
翻訳の求人・案件では、英検準一級以上から書類が通ることが多く、英検一級ならほぼ問題ないでしょう。
英検もTOEICと同様に翻訳に特化した資格ではないため、英検の勉強だけするのはおすすめできません。英検以外に翻訳の勉強は別途進めるようにしましょう。
技術英検(旧工業英検)
技術英検(旧工業英検)は、「科学技術文書を英語で読む能力・書く能力を客観的に正しく評価する」資格として毎年1・6・11月の年3回開催されてます。
テクニカル系の翻訳や特許翻訳などをする人にとっては実務に直結する資格です。実際、出題される問題もテクニカル系の文章が中心で、テクニカル系の単語を覚えなければなりません。TOEICや英検などで高得点の人も別途対策をする必要があるでしょう。
出題形式としても英訳・和訳問題があり、翻訳能力の証明になります。
1級〜3級、プロフェッショナル・準プロフェッショナルと分かれており、翻訳者を目指すなら準プロフェッショナル(旧工業英検2級)以上を取っておきたいところです。
ほんやく検定
ほんやく検定は、日本翻訳連盟(JTF)が開催している翻訳系の資格で、1月と7月に開催しています(オンラインで実施)。
翻訳を学習中の人(「基礎レベル:5級・4級」)から実務経験者向け(「実用レベル:英日翻訳・日英翻訳」)まで幅広い人を対象としています。
出題分野は以下の5つから選択可能です。
1.政経・社会
2.科学技術
3.金融・証券
4.医学・薬学
5.情報処理
3級以上に合格すると、「翻訳士」の称号が与えられます。
さらに1級・2級に合格した場合、日本翻訳連盟の法人会員である一部の翻訳会社でトライアルが免除されたり、トライアル受験要件が緩和されたりするので、翻訳の仕事獲得に直結します。
3級以上から合格難易度が上がりますが、翻訳の仕事を本格的におこなっていきたいならぜひ取得してみましょう。
翻訳実務検定(TQE)
翻訳実務検定(TQE)は、翻訳学校としても有名なサンフレアアカデミーが開催している翻訳系の資格です。
TQEに合格すると(3級以上)、翻訳実務士として認定され、翻訳者としてサン・フレアに登録することが可能です。翻訳の案件を獲得したい人にとっては仕事に直結する資格といえます。
科目は以下の19種類にも及びます。
IT
電気
機械
医療機器
医学・薬学
化学
バイオ
環境
原子力
特許明細書(電気)
特許明細書(機械)
特許明細書(IT)
特許明細書(医薬品)
特許明細書(化学)
金融・経済
法務・契約書
広報・マーケティング
時事・新聞
文芸
上記の通り、実務翻訳におけるジャンルの多くを網羅していることがわかります。ほんやく検定にはないジャンルもたくさんあるので、自分が翻訳者として専門にしたいジャンルを見つけやすいのではないでしょうか。
3級以上に合格することは容易ではありませんが、サンフレアアカデミー経由で安定的に翻訳案件を獲得したいなら受験を検討してみましょう。
翻訳の仕事をしたい人が資格取得以外にするべきこと
本章では、翻訳の仕事をしたい人が資格取得以外にするべきことについて説明していきます。
翻訳の勉強
TOEICや英検などの勉強をしても翻訳の実務能力は向上しません。翻訳の勉強は別途行っていく必要があります。
具体的には、英語の文法の基礎を固め、訳し方のルールを学ぶことが大事です。
また、翻訳の仕事は、ただ直訳するだけではOKはもらえず、専門用語を適切に訳し、違和感のない自然な日本語で訳文を作っていくことが求められます。
初学者は翻訳の仕方に関する入門書を読んでおきましょう。
どれか一冊と言われれば上記の「翻訳の布石と定石 実務翻訳プロへの道」をおすすめします。
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翻訳の仕方・訳し方を学べる本おすすめ5選を徹底紹介!
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翻訳案件を探す
本記事で紹介した通り、ほんやく検定や翻訳実務検定(TQE)で一定以上の成績を収めれば、その主催する団体経由で翻訳の仕事を獲得しやすくなります。
ただ、それ以外にも未経験から翻訳の仕事を獲得する方法は以下の通りいろいろとあります。
・翻訳会社のトライアルを受ける
・クラウドソーシングサイトで案件を探す
・翻訳講座を卒業して学校から案件を紹介してもらう
・アメリアに登録して未経験OKの案件に応募する
資格も大事ですが、何よりも実務経験が一番の勉強とアピールポイントです。資格の勉強をしつつも、翻訳案件をチェックし、未経験でもできそうな案件があれば積極的に応募していくようにしましょう。
特にクラウドワークスなどのクラウドソーシングサイトなら未経験でも取り組みやすい案件は多いですので、ぜひチェックしてみてください。
クラウドワークス公式サイトをチェック⇒日本最大級のクラウドソーシング「クラウドワークス」
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翻訳ネットワークサイトとして有名なアメリアにも未経験OKの案件はたくさんあります。
加えて、優秀な成績を収めたら未経験でも仕事が取りやすくなる「定例トライアル」を毎月実施しているなど、未経験者向けに仕事を取れるような体制をとってくれてます。
ゼロから実績を積みたいという方はぜひアメリアもチェックしましょう。
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スクール受講も検討する
翻訳の勉強を独学で行っていくのは大変です。
訳す練習をたくさんしても、それをチェックしてくれる人がいないと自分の間違いに気が付きません。自分の学習が本当に正しいのか不安になることもあると思います。
フェローアカデミーなどの翻訳スクールなら翻訳の仕方を0から学べて、講師による指導を受けることができるので、着実に翻訳スキルがアップします。
また、学校を卒業すれば卒業生向けに案件を紹介してくれるところも多く、未経験でも実務経験を積みやすいというのもおすすめポイントです。
資格の勉強だけでは厳しそうだな・・・と限界を感じたら翻訳スクールの受講も検討するようにしましょう。
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まとめ
今回は翻訳の仕事をしたい人向けにおすすめの資格を紹介させていただきました。
認知度の高いTOEICや英検以外にも翻訳の仕事につなげやすい資格はいろいろとあります。
自分の専門としたい分野を自己分析したうえで、どの資格を目指すべきかよく検討することが大事です。
※本記事では未経験から翻訳を目指している人向けに役立つ記事を多く載せてますので他の記事も併せてご覧ください。
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