「翻訳業ってつらいと聞くけど実際どうなの?」
これから翻訳の仕事を始めてみたいけど、リアルな事情が気になるという人は少なくないのではないでしょうか。
翻訳は在宅で可能な仕事としておすすめですが、いろいろとつらい部分があるのも事実です。
翻訳業を開始したあとで「やっぱり想像していたものと違った」とならないために、厳しい現実も把握しておいたほうがよいです。
そこで本記事では、筆者の体験も踏まえて、翻訳の仕事をする上でつらい部分を紹介していきます。
翻訳業のつらいところ
本章では、翻訳業のつらいところについて説明していきます。
勉強を続けなければならない
翻訳業を続ける限り勉強は継続する必要があります。
翻訳の仕事は語学力だけあればこなせるものではなく、専門分野の勉強などもしていくことが求められます。分野ごとに最新の動向や技術について学習していくことも大事です。
若手の翻訳者も増えてくることも考慮すると、翻訳のクオリティーを上げていき、他の翻訳者と差別化できるようにしていきましょう。
納期に追われる
翻訳の仕事は当然ながら納期がありますが、案件によってはタイトなスケジュールとなることも少なくありません。
フリーランスだと土日祝日関係なく働くこともありますし、徹夜も少なくありません。
特に翻訳を始めたばかりだと作業スピードが遅いため、納期がきつく感じると思います。
納期に追われないためには、翻訳スピードの向上と案件の取捨選択が大事になってきます。
単価の下落傾向
翻訳業界全体で単価は下落傾向にありますが、分野によっては単価が大きく下落しているのもあります。一例として、IT系の翻訳は一時期と比べるとかなり単価が落ちています。
その他、クラウドソーシングサイトの増加や、機械翻訳の発達により低単価の案件が増えているという現状も考慮すべき点です。
ただ翻訳の仕事をするだけでは稼げません。単価の高い専門分野を持ち、高単価の案件を抱えているクライアントと取引するのが大事になってきます。
仕事を取り続ける必要がある
フリーランス翻訳者の話ですが、フリーランスなので、案件は当然自力で獲得していかなければなりません。
積極的に営業活動をしたり、自己アピールの方法を考えたりする必要があります。クライアントとコミュニケーションを密に取ることも大事でしょう。
仕事に対する姿勢が受け身過ぎると、そうした案件獲得のための活動がつらく感じるかもしれません。
余裕を持って翻訳の仕事をするには?
余裕を持って翻訳の仕事をする上で重要なポイントを説明していきます。
特定の専門分野に特化する
1つの専門分野を究めないまま複数の分野の案件を取っているとリサーチ作業に苦労します。
翻訳作業に時間がかかりますし、訳文のクオリティーも落ちる可能性があります。スキル的に中途半端だと単価も上がっていかず、金銭的にも、時間的にもつらい状況が続いてしまうかもしれません。
最初のうちはとりあえず特定の専門分野に特化し、その分野なら高い質で翻訳できるという自信を身につけましょう。
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複数のクライアントと取引する
今現在のクライアントとの取引がストレスとなり、つらいようであれば、クライアントを切り替えていくことも大事です。
特定のクライアントとだけ取引していると、突然契約を切られるかもしれないという不安な精神状態のまま仕事を続けることになります。また、嫌な案件でも取らざるをえないというつらい状況を強いられてしまいます。
なるべく取引先のクライアントは増やしておき、自分にとってスキルアップにつながり、ストレスが少ない仕事ができるようにしていきましょう。
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翻訳支援ツールも使う
翻訳作業に時間がかかり過ぎてつらいという場合は、翻訳支援ツールの導入もおすすめです。
翻訳支援ツールの翻訳メモリ機能を使えば、使用頻度の高い訳語を保存・蓄積して、翻訳作業時に訳を効率的にあてることが可能となります。
翻訳支援ツールをまだ使っていないという人はぜひ検討してみてください。
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まとめ
翻訳は在宅フリーランス・副業としておすすめの仕事です。
しかし、学習するべきことが多く、受注する案件も不安定となることもあり、人によってはつらい状況を強いられる可能性もあります。
少しでも仕事のストレスを少なくするためにも、得意分野を作ったり、自分と相性のいいクライアントと仕事をしたりと自分にとってよりよい環境を整えていくようにしましょう。
※本記事では未経験から翻訳を目指している人向けに役立つ記事を多く載せてますので他の記事も併せてご覧ください。
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